“暑さ”の原因は、本当に気温?
体温36℃の私たちは、水温36℃のお湯に浸かっても、それほど熱いとは思いません。
気温だって同じはずです。
40℃を超えるような気温でない限り、温度では暑いと感じないのではないでしょうか?
そこで・・・・熱中症予防で活用される暑さ指数(WBGT)という指標があります。
暑さ指数(WBGT)は、人体と外気との熱のやりとり(熱収支)に着目した指標で、人体の熱収支に与える影響の大きい気温 ・湿度・ 輻射熱で決まります。
暑さ指数(WBGT)って何?
少し難しいですが、暑さ指数を求めるための式は、
〇 WBGT(℃) =0.7 × 湿球温度 + 0.2 × 黒球温度 + 0.1 × 乾球温度 (野外)
〇 WBGT(℃) =0.7 × 湿球温度 + 0.3 × 黒球温度 (室内)
です。
そして、この式から算出された温度で熱中症危険度の目安としています。
WBGT | 注意すべき活動の目安 | 注意事項 |
危険 (31℃以上) | 全ての生活活動で熱中症が起こる危険がある。 | 外出はなるべく避け、涼しい室内に移動する。
高齢者は安静状態でも熱中症になる危険性が高い。 |
厳重警戒(28~31℃) | 外出時は炎天下を避け、室内では室温の上昇に注意する。 | |
警戒 (25~28℃) | 中等度以上の生活活動で熱中症が起こる危険がある。 | 運動や激しい作業をする際は定期的に充分に給食を取り入れる。 |
注意 (~25℃) | 強い生活活動で熱中症が起こる危険がある。 | 一般に危険性は少ないが、激しい運動を行う時は熱中症に注意する。 |
※湿球温度とは、湿球温度計で測定します。
(以下YAHOO知恵袋より参照)
乾球温度計は何の加工も施していない温度計です。
乾球温度計の液だめに水を浸したガーゼを巻くなどして通常よりも低い気温を示すようにしたものが湿球温度計です。
湿球温度は普通正しい気温をさしません。
液だめで水が蒸発する分低い温度を示します。
気温は乾球温度計を用います。
では湿球温度は何に使うのかというと、湿球温度と乾球温度の差でどれくらい水が蒸発したのかということがわかります。
水は湿度が低いほどよく蒸発します。
つまり、湿球温度と乾球温度の差で湿度がわかるのです。
※黒球温度は、黒色に塗装された薄い銅板の球の中心に温度計を入れて観測します。
黒球の表面はほとんど反射しない塗料が塗られています。
この黒球温度は、直射日光にさらされた状態での球の中の平衡温度を観測しており、弱風時に日なたにおける体感温度と良い相関があります。
室内の“暑さ”を改善するとは?
空調が充分効いている場合、部屋の温度・湿度は最適になっているはずです。
しかし、それでも暑いと感じる場合は、
(1)空調能力が充分でなく、温度が下がりきらない。
(2)窓際に日射のせいで、黒球温度(体感温度)が高い。
ということが考えられます。
そこで、この黒球温度を下げるためにIQueフィルムを貼ることが有効です。
実際の施工において、湿度があまり変わらないと仮定すると、iQUE施工で、朝の窓際の室温を-7℃、黒球温度(体感温度)を-10℃下げる効果があり、暑さ指数WBGTを-7℃も下げる効果が確認されました。